電気自動車は一般的な車と違い、充電設備が必要となるため、マンションに住んでいる方の中には設備が整えられないからと諦めてしまう方も多いようです。
しかし、お住まいの地域や環境によっては、マンションでも電気自動車を利用できる可能性があります。今回は、マンション住まいの方が電気自動車の購入を検討する際のポイントを解説します。
マンションに電気自動車の充電設備がなくても使用できる?
電気自動車は、ガソリンをエンジンで燃焼させる一般車とは違い、電動モーターで車を駆動させます。そのため、一般的な車がガソリンを補給するように、電気自動車の場合は専用の充電設備による充電が必要となります。
マンション住まいで電気自動車を使用する際の充電方法としては、充電スポットで行うか、自宅で行うかのどちらかとなります。
全国の充電スポットを利用する
電気自動車を使用する方の多くが、全国にある電気自動車専用の充電スポットを利用しています。2019年時点、全国には2万ヶ所以上の充電スポットがあり、休憩時間や買い物ついでに充電が可能です。
充電スタンドは、電気自動車を販売しているカーディーラーをはじめ、役所や商業施設の駐車場にも設置されています。
また、コンビニや移動する際の中継地点となる道の駅、高速道路のサービスエリアなどでは短時間で充電できる急速充電器が設置されている場合も。ほかにも宿泊施設など、長時間滞在する場所に設置されていることがあります。
自宅で充電する際は充電設備を用意する契約が必要
一戸建て住宅において、自宅で電気自動車を充電するには、電気自動車充電専用のコンセントや専用コードが必要となるうえ、設置するために電気の契約容量の調整や、壁面開通工事といった設備工事が必要となります。
一方、分譲マンションや賃貸マンションでは、開通工事は基本的にできないため、専用スタンドの契約が必要となります。まずはマンションの大家さんや管理会社、理事会または駐車場のオーナーに充電設備の設置を希望する旨を伝えましょう。
そして、工事費の見積もりや負担方法を検討したうえで双方の了承を得ることができれば、充電設備工事に進み、マンションであっても充電設備が用意できます。
充電機器の設置で補助金が受けられる場合がある
国では2012年度補正予算にて次世代自動車の普及促進を目的とし、“次世代自動車充電インフラ整備促進事業”に対する予算が計上されました。これにより、次世代自動車の充電機器の設置に対する補助金制度が始まりました。
対象は主に以下のとおりです。
- マンションや事務所、工場などの“基礎充電”
- 高速道路のパーキングやサービスエリア、道の駅などの“経路充電”
- 商業施設や宿泊施設などの“目的地充電”
補助金は充電機器購入費に対して3分の2から2分の1、設置工事費に対して定額となっています。
集合住宅では全額補助のケースも
また、東京都では自動車から排出される二酸化炭素量の削減を図るため、2018年度から3年間にわたり、“集合住宅における充電設備等導入促進事業”を行っています。
これにより、集合住宅にEV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド自動車)の充電できる設備をつくることで、補助金として経費を援助してもらえる仕組みとなっています。
設備機器の種類などにより補助金の上限はありますが、設備購入費と工事費ともに最大全額が、国と自治体により助成されます。補助金を受けられる対象となるのはマンションの所有者や管理組合などです。
たくさん乗る場合は、充電スポットの定額サービスを利用するとお得に
電気自動車に乗る機会が多い方は、充電スポットの定額利用サービスを契約すると、お得に充電できます。
たとえば日産自動車の場合、“日産ゼロ・エミッションサポートプログラム(ZESP)2”というサービスがあり、月々2,000円で、日産自動車の販売店と日本充電サービス(NSC)が提供する高速道路やコンビニなどの急速充電器が使い放題です。
また、三菱自動車では月額500円のベーシックプランか1,500円のプレミアムプランを選択でき、プレミアムプランならNCSネットワークの普通充電器が無料になるほか、三菱自動車の販売店にて一定額で充電できます。
トヨタでは新型プリウスPHV保有者が加入できる月額1,000円の定額プランなどがあります。
電気自動車の購入で注意することは?
電気自動車を購入する際は、普通の車と違うため購入にあたりいくつかの注意点があります。
近くに充電スポットがあるか確認しておくこと
自宅で充電設備を用意しない場合は、カーディーラーをはじめとした全国の充電スポットを利用することになります。お住まいの地域に充電スポットがどのくらいあるのか、購入前に確認しておくことが大切です。
万が一、近くに充電スポットがない場合は、自宅のあるマンションへの導入を検討し、マンション側に打診してみるといいかもしれません。
充電には30分以上時間がかかる
一般的な車はガソリンスタンドでガソリンを補給すればすぐに運転を再開することができますが、電気自動車は一度につき30分以上の充電時間が必要となります。
出かける予定がある場合はあらかじめ充電をしておかないと、当日になって充電が足りず動かない可能性もあります。電気自動車の使用日や使用時間に合わせて前もって充電をしておきましょう。
1回の充電で走れる走行距離を知っておくこと
長距離を走る場合を考え、電気自動車の走行距離の限界を把握しておきましょう。電気自動車用の充電スポットは全国のガソリンスタンド数の半分以上にまで増えてはいますが、見知らぬ土地を走行中に必ずしも充電スポットに出合えるとは限りません。
現在の電気自動車の多くは、1回の充電で200~600km程度を走行可能ですが、車種によって異なります。1回の充電でどれくらいの距離を走ることができるのか、あらかじめ購入前に確認しておくと安心です。
周辺の充電環境を確認して電気自動車の購入検討を
電気自動車の普及は促進されつつあり、既存のマンションへの充電機器の設置も進みつつあります。今後マンションにも充電設備が普及されていく可能性は大いにありますが、現在お住まいのマンションに充電設備がない方は、近隣の充電スポットを把握しておくことが大切です。
後悔しないためにも必ず、お住まいの地域の充電環境を確認してから、電気自動車の購入を検討するようにしましょう。
"自動車" - Google ニュース
December 06, 2019 at 09:00AM
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