国内最大のツルの渡来地鹿児島県出水市で、江戸時代のレシピを参考にした「鶴もどき」料理が誕生した。本物のツル肉を調達できなかった際などに代用とされた幻の食材。野田女子高校食物科に学ぶ調理師の卵たちが、仕込みから料理法まで想像の翼を広げて生み出した。２月２日、市ツル博物館クレインパークいずみの博物館講座でお披露目される。
同講座の講師にツルにかかわる歴史・文化を研究している北海学園大学客員研究員の久井貴世（あつよ）さんが招かれ、それに合わせる企画として、昨年１０月、地元の野田女子高に協力依頼が舞い込んだ。「もどき」なら自由に料理を考案できるため、博物館側には「ツルを見に来た人たちを食でもてなすメニューができれば、市の活性化にもつながる」との狙いもあった。
「鶴もどき」は映画「武士の献立」（２０１３年）にも登場する。加賀藩の「包丁侍」たちを描く作品。藩主が宴席に出された「鶴もどき」の正体を問いかけ、だれも当てられない中で一人の女中が言い当てる――。正解は「干したブリ」だったが、今回は「出水らしい食材」が選ばれた。
江戸時代の輸送を念頭に乾燥加…
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January 27, 2020 at 07:30AM
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鹿児島）「鶴もどき」料理、野田女子高の生徒ら挑戦 - 朝日新聞社
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