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暴力、なぜ止められず 野田虐待死 父初公判 どう喝に行政屈服:社会(TOKYO Web) - 東京新聞

千葉小4女児虐待死事件の父親の初公判で、傍聴券を求めて並ぶ人たち=21日午前、千葉地裁前で

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 「本当にごめんなさい」。栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=を暴行して死亡させたとされる父親勇一郎被告(42)=傷害致死罪などで起訴=は二十一日に千葉地裁で始まった裁判員裁判で、涙ながらに亡き娘に謝罪した。虐待はなぜエスカレートしていったのか。威圧的な態度で介入を拒んだ勇一郎被告に行政はどう対峙(たいじ)すべきだったのか。「なぜ」の答えを求め、法廷前には長い列ができた。 (山口登史、太田理英子、丸山将吾)

 勇一郎被告の職場での評判は悪くない。穏やかな人柄で信頼も厚かった。

 「いつもニコニコして真面目で勤勉。感情の浮き沈みがなく、穏やかな人」。勇一郎被告の職場の元同僚はこう振り返った。運動会の話を楽しそうにしたこともあり、心愛さんのこともたびたび話題にしていた。「子育てに熱心なイクメンのイメージしかない」

 だが、児童相談所や小学校、野田市教育委員会には威圧的に要求を繰り返した。被告に屈服した行政は心愛さんを守ることができなかった。

 アンケートで父親の暴力を訴えた心愛さんを、県柏児童相談所は二〇一七年十一月に一時保護。心的外傷後ストレス障害(PTSD)の状態と診断されたが、翌月には父方の祖父母宅で引き取ることを条件に保護を解除した。一時保護解除後、勇一郎被告は心愛さんが通っていた小学校を訪れ、「家族を引き離された気持ちが分からないのか」とどう喝を交えて抗議した。

 勇一郎被告は、ボイスレコーダーを持参し、紙に書いた質問事項を読み上げた。「一時保護の法的根拠は何か」。野田市の検証委員会報告書によると、この面談に立ち会った教諭は「言葉では表現できないほどの強い恐怖を感じた」と言う。

 三日後、勇一郎被告は野田市教委を訪れ、心愛さんが書いたという「同意書」を示しながら、アンケートを渡すよう要求した。市教委の担当者は「無理に書かされたものだろう」と感じたが、アンケートのコピーを渡した。

 心愛さんは一八年三月、自宅に戻った。七月に次女の健診で市役所を訪れた勇一郎被告のイクメンアピールに、母子課の担当者は不自然さを覚えたというが、児相職員などが心愛さんを訪ねることはなかった。

 県の第三者委員会は昨年十一月の検証報告書で「救える命だった」と厳しく批判している。

◆「心愛ちゃんに謝るしか」 被告、法廷で涙こぼす

 白髪交じりの丸刈り、上下黒のスーツに青のネクタイ姿の勇一郎被告は、深々と一礼して法廷に入った。

 「一言、申し上げてよろしいでしょうか」。冒頭、証言台に立った被告は事前に用意した封筒から紙を取り出すと、涙をこぼしながら一気に読み始めた。

 「心愛ちゃんの未来を見るのを楽しみにしていた私が自ら、見られなくしてしまった。心愛ちゃんには謝ることしかできない」。その後、検察官が起訴状を朗読している間も、何度もハンカチで目をぬぐった。

 六人の裁判員たちは勇一郎被告をじっと見つめながら、時折、検察側や弁護側が用意したメモ用紙に線を引くなどしていた。

 千葉地裁前には、六十三席の一般傍聴席に対し、四百三十四人が長い行列をつくった。

 中学生の孫がいるという千葉県白井市の無職久保田信夫さん(70)は、「子どもは宝。被告が、どう生きてきたらそんな過ちを犯すのか、聴いてみたい」と並んだ。

 亡くなった心愛さんと同じ小学四年の孫がいる同県茂原市の無職男性(61)は、「しつけが理由だと言っているようだが、しつけで子どもを死なせていいはずがない。児童相談所が人手不足なのは分かるが、この裁判で少しでも改善してほしい」と話した。

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February 21, 2020 at 12:30PM
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