
10歳の少女の命を救えなかった虐待事件の裁判が21日、千葉地裁で始まった。千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さんが虐待され死亡した事件で、傷害致死罪などに問われた父勇一郎被告(42)は娘への謝罪の言葉を口にしたが、日常的な虐待については淡々とした口調で否定した。傍聴した専門家らからは「女児をうそつき扱いしている」「二面性がある」などと指摘する声が聞かれた。
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被告は2018年12月~19年1月に女児の両腕をつかんで引きずったなどとされる傷害罪の起訴内容について「女児が暴れるので取り押さえようとした」などと主張。女児が学校のいじめ調査アンケートに訴えて、同県柏児童相談所に一時保護されるきっかけとなった17年11月の暴行は全面的に否定した。
公判では、女児と一時期同居していた祖父で被告の父の供述調書も読み上げられた。暴行を受けた後の19年1月上旬に撮影したとみられる女児の写真を目にし、「顔にあざや腫れがあり、腫れがひどく別人のように見えた」といい、「勇一郎のしたことは人間として許されることではない。できればもう縁を切りたい。本当のことを全て話し、司法によって処罰されるべきだ」と訴えている。
野田市の再発防止合同委員会の委員でジャーナリストの江川紹子さんは傍聴後、「思っていた以上にひどかった。女児の人格をおとしめ、もう語ることのできない女児をうそつき扱いしている。今でも精神的な虐待が続いている」と感想を述べた。今後の公判で虐待をするようになった背景が明らかになることを望んだ。
被告の両親のケアに当たっている加害者家族支援のNPO「ワールドオープンハート」(仙台市)の阿部恭子理事長も傍聴後、「涙を流したり淡々としたりして二面性を感じた。借金があり両親の援助を受けて生活していたので、理想と現実のギャップのはけ口が女児に向いてしまったのではないか。家族にも分からない経緯があったと思う。今後の公判で明らかにしてほしい」と話した。
この日、63席の傍聴席に対して434人が傍聴を希望し、事件への関心の高さがうかがえた。【町野幸、秋丸生帆、加藤昌平】
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February 22, 2020 at 09:01AM
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