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電気自動車の自宅充電200Vコンセントをちょっといい感じ(自己評価)に改造しました - EVsmartブログ

既設のコンセント位置が低すぎた……

「はじめまして」の方のために自己紹介から始めます。私、寄本はフリーライター&編集者で、20世紀から日本EVクラブの活動をお手伝いしつつ、電気自動車普及活動に関わってきました。2018年の末、この『EVsmartブログ』編集チームに参加することになったのを機に、日産リーフAZE0(電池容量30kWh)を中古で購入。自宅ガレージでの普通充電を中心に、華麗なるEVライフを楽しんでます。

東京都世田谷区内の自宅を建て替えたのは2004年。まだ市販電気自動車はなかったですが、近い将来「どうせEVに乗り替えるから」と、ガレージには200Vのコンセントを設置しておきました。とはいえ、電気自動車用の「JWDS-0033」規格はまだ多分なかった(知らなかっただけかも知れない)ので、200V15Aを想定した普通のアース付き2Pプラグのコンセントです。

その後、アウディA4からアルファロメオGTとぶりぶりのエンジン車を乗り継ぎながら、2013年にはエンジン車からの卒業を決意してアルファを売却。その後、「欲しくて買える」市販EVの出現を待ちながら、レンタカーや取材用のメーカー広報車EVを借りた際に自宅で充電できるよう、新築時の電気工事も担当してくれた近所の電気工事店に依頼してガレージの200VをパナソニックのEV用コンセントに付け替えたのが、iPhoneの写真を遡ってみると2015年10月のこと(記憶は曖昧)でした。

スマホ写真の撮影日は2015年10月16日でした。取り付けてすぐに撮影したかどうかは、記憶が定かではありません。電工店からの請求は1万円くらいでした。
充電コンセント低過ぎ状態。

でも、2004年の新築当時、EV用差込プラグの形状や市販EVの充電ケーブルに大きなコントロールボックスが付くなんてことは想像していなかったので、いざ中古リーフを購入してみると「コンセントの位置が低すぎる」問題が急浮上。ボックスが床に当たって不格好だし、下向きのコンセントにプラグを抜き差しするのが大変(差し込み口を見ないで挿すテクニックにかなり熟達しましたけど)なのです。こりゃ、なんとかしたいなと、EV充電用コンセントの改造を思い立ちました。

タイマーを付けようかと思ったけれど……

ヤフオク!で1万3000円くらいでした。

早速、ヤフオクでリーフ用の純正充電ケーブルホルダーを購入。リーフには充電のタイマー機能があるのですが、設定方法などがやや面倒で、一度、ゴルフ場で充電しようと思ったのに、深夜に充電するタイマー設定がそのままになっていて充電できてないじゃん!(関連記事にリンク) というハプニングがあったので、200V15Aに対応したタイマーも付けてしまおうと計画。

2019年の春、私が作成して電気工事店にメールした計画案が、これです。

クリックで拡大表示します。

ウェブサイトで調べてリストアップしたタイマー(タイムスイッチ)は、パナソニックの『TB31209K』と『TB172N』の2機種。ちなみに、私の自宅はオール電化、東京電力の『電化上手』という契約で、夜間電力が12.16円@1kWhと安くなっています。

なので、電池残量が30%程度を切ったら晩酌前に充電ケーブルを接続。リーフ側のタイマー設定で23時〜4時まで5時間、80〜90%程度まで充電するのがルーティンです。『電化上手』の夜間電力は23時〜7時までですが、満充電にするのは翌日遠出の予定がある時だけ。その場合、午前7時、もしくは出発予定時間までに満充電にするための所要時間を概算してスマホアプリで充電開始すると、車両側のタイマー設定は関係なく100%目指して充電が続きます。私の場合、毎日クルマで出かけるわけではなく、普段はリチウムイオン電池劣化の原因になる「満充電放置」を避けるため、あえて5時間だけ充電するようにしています。

リストアップしたタイマー2機種の違いは、『TB31209K』は「切」が選べて、充電しない日はコンセントに挿しっぱなしでもケーブルに電気が通じないようにできる(のだろう)というところ。『TB172N』の場合、見た目はちょっとスマートでタイマー設定がやりやすそうだけど、毎晩決まった時間にタイマーが作動するので、充電ケーブルのパイロットランプが点灯してしまうのかな?(ま、あまり実害はないんですけど)、ということです。

ウェブで調べても確信がもてなかったので、念のため、電工店の社長にこのタイマーは「切っておけば作動しない」かどうかの確認をお願いしたのが2019年4月のこと。その返事を待つうちにズルズルと月日が過ぎて、なんとなく放置プレイになっていました。

2020年3月、いつまでも計画倒れじゃいかん! と思い立ち、充電コンセント改造計画の再開を決意。電工店社長さんからの返事を催促するよりも、自分で確認した方が早いとパナソニックのカスタマーサポートに電話してみると……。

なんと、『TB31209K』や『TB172N』といったタイムスイッチは「EV充電用に直接配線するのは避けてくれ」とのこと。たしかに、200V15Aの仕様ではあるものの、容量がギリギリなので端子が溶けたりするかも知れないから、200Vの配線オンオフにはマグネットスイッチ(いわゆるコンタクターに過負荷保護機能が付いたものらしい)を使い、タイマーはそのマグネットスイッチを作動させるのがレギュレーション、というのです。

参考までに、パナソニックのFAQはこちらです。

複数のEVオーナーである知人から「パナソニックの200Vタイマー使ってるよ」という話を聞いていたので、そうはいっても大丈夫じゃね? とは思いましたが、まあ、メーカーからきちんと言われてしまうと気持ちが悪い。

充電ケーブルのパイロットランプが点灯しっぱなしにならないよう、元電源を「入切」できるスイッチを取り付けることにして、改造計画を練り直しました。

『Pit-C3』シリーズをようやく実装!

昨年の第一次改造計画立案当時、日東工業という電気関連機器メーカーから『Pit-C3』シリーズというスッキリデザインされた充電コンセント機器が発売されたのを知って早速取材。日東工業のご担当者から「モニターとして使ってみてください」と、『EV・PHEV用コンセント』『コントロールボックスホルダー』『コネクタホルダー』の3点セットをいただいてました。

【関連記事】
自宅の普通充電。なんとかしたい悩みを解決するための新商品、日東工業『Pit-C3』シリーズを調べてみた(2019年5月18日)

第二次改造計画ではタイマーを元電源スイッチに入れ替えて、『Pit-C3』シリーズを取り付ける計画にしました。2020年3月、近所の電工店社長に計画再起動を伝えるメールに添付した計画の説明写真が、コレです。

いまだにスモーカーでお恥ずかしいですが、タバコの箱を置いているところにスイッチを設置する想定で、『Pit-C3』シリーズの現品をおおよその配置希望位置に並べて写メ撮りました。プラグからボックスホルダーまでの正確な寸法などは、現場合わせで取り付ける計画です。

ガレージの壁面は凸凹のタイル貼りなので、スムーズに配線して機器を取り付けるためにはなんらかのベースボードが必要、ということで、仕事場の棚をDIYしたときに余った、ちょうどいい感じの横幅の木製ボードを活用。940mmの長さに切って、床面から300mmほど浮かせて取り付けました。配線しやすいように、塩ビパイプで支柱を作りコンクリ用のネジで固定、壁面からも40mmくらい浮かせてあります。

木製ボードを取り付けたところ。

と、あたかもDIYしたかのように書いてますが、この木製ボードの取り付けは、知人の大工さんに相談したら「ちょっとだけよ」と言いながらサクッとやってくれた仕事です。今度、ゴルフ場でランチ&生ビールご馳走します。ありがとうございました!

ただ、合板ボードむき出しは味気ないので、Amazon でいい感じの木目がプリントされたカッティングシートを購入して貼り付け。これくらいはさすがに自分でやりました。

ついに、施工となりました!

その後、一度電工店のスタッフが下見に来てくれて、施工日の連絡待ち状態に。と、4月22日(水)のお昼頃「今日行っていい?」と連絡があり、16時から作業を行うことになったのです。

作業にやってきてくれたのは、社長や下見に来てくれたスタッフではなく、我が家を新築してくれた住宅設計施工会社による毎年恒例ゴルフコンペのライバルでもあるYさんでした。作業用のバンとリーフを入れ替えて、ついに念願のコンセント改造作業が始まりました。

以下、小さめ(スマホだとあまり変わらないかも)に写真を並べながら、作業の様子を紹介します。興味のある方は、写真をクリックすると拡大表示されますのでご参照ください。

既設のコンセントを取り外し。
カッティングシートで化粧直ししたボードを取り付けて……。
新たに取り付けるコンセントの位置を決めて配線。
スイッチ取り付け用の穴も開けて配線して。
1時間ほどで配線関連の作業は完了しました。
念のため、テスターで通電などを確認。ノープロブレムです。
実際にケーブルを挿してみて、ボックスホルダーの取り付け位置を決めました。
以前のコンセント取り付け部の穴ぼこも化粧して。
最後に、コネクターホルダーを取り付けて完成です。

作業完了したのはちょうど18時頃で、実際の作業の所要時間は1時間半くらい。後日、電工店から送られてきた請求書は2万5000円ポッキリでした。オーダーしたパーツはスイッチだけなので、もうちょっと安いとうれしかったですが、ま、こんなものでしょう。

スイッチをONにすると、インジケーターが赤い「入」に変わってケーブルに通電。ボックスのパイロットランプが点灯します。充電ケーブルも車載用とは別にヤフオクで予備を購入してあったので、このケーブルはこのコンセントに挿しっぱなし。手作り感はいっぱいですが、充電ケーブル付きの普通充電器を新調した気分で大満足の出来映えです。

PIT-C3を自前で買ったらプラス1万5000円くらい。ケーブルが8500円だったので、工事費込みでだいたい5万円くらい+大工さんへのお礼の普通充電器ですね。

が、このスイッチ。私が社長へのメールで品番を指定してあったのはパナソニックのEVコンセント用で「EVマークが入ったヤツの品番だったんだけどなぁ」とYさんにぼやいたところ、後日社長と電話で話した時に「すみませんでしたねぇ、さっそく交換するモノを取り寄せて、すぐに交換に行きますから!」とのことでした。それから数日、まだ交換には来てもらってません。

ま、このくらい、裏っかわの配線の防水シーリング確認がてら、また1年後でもいいですけどね(笑)。ちなみに、今回調べたことで、日産のガイドラインでも屋外設置のコンセントには元電源を切る手元スイッチを取り付けるよう推奨されていることも知りました。うちのコンセントは、これで完璧(たぶん)です。

【参照資料PDF】
EV普通充電用電源回路ガイドライン(日産自動車)

コンセントとケーブルホルダーを先着1名に差し上げます!

そんなわけで、今、私のオフィスには日産純正の充電ケーブルホルダーと、パナソニックのEV用コンセントが余っています。ヤフオク! とかメルカリアッテとかで売りに出してもいいのですが、読者のみなさまへの感謝をこめて、世田谷区の三軒茶屋あたりで直接受け渡しができる方、先着1名にセットでプレゼントしたいと思います。ざくっとこのまま袋に入れてお渡しすることになるかと思いますので、あしからずです。あと、実際の受け渡しは緊急事態宣言解除後、にしておきましょうか。

ご希望の方は、Facebookのメッセンジャーで直接連絡してください。

私のFacebookアカウントはこちら。

自宅充電環境はひとぞれぞれ。あくまでも個人的な、ちょっと特殊な実例レポートではありますが、コンセント用スイッチのことや、プログラムタイマーは直接配線しちゃいけないこととか、参考にしていただければ幸いです。

(取材・文/寄本 好則)

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April 30, 2020 at 10:40AM
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