かとうれいこが“父”野田を語る「ボケないように働かせて」｜野田義治「新・巨乳バカ一代」 - 日刊ゲンダイ

「自分を出し過ぎて空っぽだったんですよ」

　かとうれいこは１９８９年、野田義治のもとでクラリオンガールの大役を得てから、トップギアで走りつづけてきた。

「ほとんど家に帰れなかったんです。自分の置かれていることを振り返る余裕も時間もなかったんです。２０歳からトントンと上がって、２４歳のときにちょっとお休みもらおうとしたんです。自分の引き出しが空っぽだったから刺激をいっぱいもらって自分にいろんなものを吸収したいなっていう気持ちがずっとあったんですよね。もう出すだけだったんで。わたしを見ている人たちも空っぽなわたしを見てるのかなっていうのもイヤだったし」

　かとうれいこが感じた危機感は、実は急激に成功した者が感じる焦燥感でもあった。

　成功した自分をまわりが称えるけれど、自分の中身のスケールはちっとも変わっていないことに、張りぼての自分の未来を不安がる。

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April 25, 2020 at 04:00AM
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