車の最新技術[2020.07.13 UP]
「軽自動車の枠を超えて」新型ルークスが目指したもの【ニュースキャッチアップ】日産新型ルークスの開発コンセプトをひも解く
文●ユニット・コンパス 写真●日産自動車
(掲載されている内容はグー本誌 2020年7月掲載の内容です)
自動車業界の話題を掘り下げることで、ニュースだけではわからない裏側をわかりやすく紹介するのがこのコーナー。今回は、日産の新型スーパーハイトワゴンであるルークスについて、開発の背景や盛り込まれた技術、機能を解説する。
この記事の目次
スーパーハイトワゴンのナンバーワンを目指して
軽自動車、特にスーパーハイトワゴンが新車ランキングの常連となっているのはご存じのとおり。王者NーBOXを筆頭に、タント、スペーシアと、各社ともに力の入ったモデルが並ぶ。そこに真っ向から挑戦するのが、日産の新型ルークスだ。
新型ルークスは、とにかく既存のライバルを徹底して研究し、それを超えるべく作り込まれている。
パッケージングは室内の空間を追求してメカ部を最小限に抑え、なおかつ前席をアップライトにすることで、後席に広々としたスペースを確保した。視界はミニバンのセレナに近く、死角もライバルより少ない。
後席スライドドアの開口幅はクラストップの650mmで、足先で操作するハンズフリー機能は、左右ドアともに開け閉め可能。さらに、日産自慢のプロパイロットの搭載により、全車速対応のACCは渋滞時の停止保持にも対応。これとオートホールド機能付き電動式パーキングブレーキとの組み合わせもクラスで唯一だ。
「ルークスは、ミニバンの使い勝手と軽の運転しやすさを両立させた新しい形。ファーストカーとして、これ1台でなんでもできるクルマを目指しました」とは開発主査の齊藤雄之氏の言葉。軽自動車の枠にとらわれない、デザインや充実した装備はこうして作り出された。
新型ルークスについてプレゼンテーションを行う日産自動車株式会社 グローバルデザイン本部 エクステリア担当 デザインマネージャーの渡邉和彦氏。新型コロナの影響で、発表会や開発陣への取材会はインターネットを通じて行われた。
[CLOSE UP]普通車と同等レベルを目指したデザインと機能
軽自動車のクラスを超えた質感を目指す
新型ルークスのデザインは2種類。上品で洗練されたイメージの標準モデル(写真左)と、堂々としていて作り込みを感じさせるハイウェイスター。ボディカラーも2トーンを5色用意するなど多彩な選択肢となっている。
最先端の先進安全装備を採用
2台前の車両を検知し、回避操作が必要な際に警告する「インテリジェントFCW」を軽自動車として初搭載。ミリ波レーダーを採用することで、自動ブレーキの機能も夜間での性能が向上。高速道路で運転をサポートする「プロパイロット」もスムーズな制御となった。
激しさを増す軽自動車競争ユーザーの反応やいかに
競争が激しいクラスだからこそ、磨き抜かれた魅力的なクルマが登場するもの。N-BOX、タント、スペーシアという強力なライバルに対して、徹底したライバル対策を行った新型ルークスがどれだけ健闘するのか、今後の動向にも注目したい。
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July 13, 2020 at 08:37AM
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