コロナ禍に猛暑が続きますが、演劇界はジワジワと元気を取り戻しています。そんな中、日本を代表する演劇人の一人、野田秀樹さんが快作を上演しました。自身の代表作を、若手俳優たちと作り上げた「赤鬼」です。そこで、今回は野田さん、そして「赤鬼」にスポットライトを当てます。
この舞台は2020年屈指の注目作です。何より野田さん自身への関心が高い。今年3月、世を覆う自粛ムードに敢然と
その上、出演者も面白い。普段の野田さんの公演は、主宰するNODA・MAPが制作し、華も実力も兼ね備えた有名俳優が出演します。ところが今回は、野田さんが指導する東京演劇道場の道場生たちの初公演。オーディションで選んだ若手が大作に挑んだのです。
また、今年2月に発表された読売演劇大賞で、野田さんが作・演出した「『Q』:A Night At The Kabuki」が最優秀作品賞に輝いています。栄誉の次に何を見せるか、当然注目が集まります。
演目は「赤鬼」。1996年の初演以来、日本、タイ、英国、韓国で野田さんが、それぞれの国の俳優と作って上演を重ねてきた名作です。ある漁村に漂着した異邦人が、村人たちに「赤鬼」だと恐れられるが、村で嫌われている「あの女」だけが心を通わせて助けようとする。
7月中旬、野田さんにインタビューをした時、晴れやかに語っています。
「劇場に来るまでにどういう経験をし、どういう人生を生きてきたかで芝居は全然違って見える。人によっては赤鬼さんをコロナウイルスと思うかもしれません。見えないものに対する恐怖心がどんどん高まって違う方向にいく。そういうところを、お客さんは客観視するのでしょうね」
「僕は淡々としゃべる芝居が得意でない。役者には、心の中をざわざわ動かしなさい、あなたの心が動いていないと、こちらは動かせませんよと言っています。精神の暴発ってそういうことです」
「お客さんが劇場にいることを忘れさせる作品が、一番力のある芝居。そういうクオリティーにしたいと思っています」
道場生たちは内面を鍛えられ、相当なレベルに達している様子。かくして「赤鬼」は7月24日に東京芸術劇場で開幕。道場生は17人ずつA~Dの4チームに編成され、順番に演じました。野田さんは出演せず、演出に専念。私は28日にAチーム、8月12日にDチームを観劇しました。
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August 27, 2020 at 08:00AM
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野田秀樹「再始動」…コロナ下の舞台で若手起用に込めた思い - 読売新聞
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