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電気仕掛けの開花期!? 1980年代日本車のトンデモ装備 - webCG

サイドミラーにおける試行錯誤

以前に寄稿したコラム「『日産ローレル』を通して学ぶ 国産ハードトップ車通史」でも触れたが、今では世界標準となっている電動格納式ドアミラーを初めて採用したのは、1984年にデビューした5代目ローレルだった。

この電動格納式ミラーをはじめ、1980年代の日本車には、電気仕掛けのアメニティー装備が続々と登場した。それは世界に冠たる電子立国の技術とおもてなしの精神の融合から生まれた日本独特のものだった。それらの中には、多分にエンターテインメント性を含んだ装備もあったことから、ギミックと揶揄(やゆ)されることも少なくなかった。

今日で言うところのガラパゴス的なものとされるケースが多かったわけだが、前述した電動格納式ミラーをはじめ、カーナビやスマートエントリーシステムのように、実用性と利便性が評価されて世界に広まっていったものも少なくない。そのいっぽうで、ギミック以上の何物でもなく消え去ったものや、技術の進歩や環境の変化によって不要となってしまったものもある。双方をひっくるめて紹介していこう。

繰り返しになってしまうが、今では「ないと困る」装備となった偉大なアイデアである電動格納式ミラーに敬意を表して、まずはミラー関連から。日本でドアミラーが認可されたのは1983年だが、それ以前のフェンダーミラーだった時代の1981年に登場した初代「日産レパード」に用意されていたのが世界初のワイパー付きフェンダーミラー。目的はもちろん雨天時の後方視界確保で、日産は初代「シーマ」(1988年)でドアミラー版に発展させている。

同じく1981年に兄弟車となってデビューした「マツダ・ルーチェ/コスモ」(ルーチェは4代目、コスモは3代目)には、熱線ヒーター付きフェンダーミラーが用意された。鏡面の裏に配した熱線で、すみやかに曇りや水滴を取り除く仕組みである。

日産のワイパー付きミラーに対抗してか、1988年に登場したX80系の「トヨタ・マークII/チェイサー/クレスタ」の3兄弟には世界初のサイドウィンドウワイパーがオプション設定された。ミラーではなく窓を拭くというわけだが、採用はこの一例で終わった。翌89年に登場した初代「トヨタ・セルシオ」には、超音波雨滴除去装置付きドアミラーが採用された。

それからおよそ30年を経た2018年にデビューした現行「レクサスES」に、量産車としては世界で初めて装備された「デジタルアウターミラー」。2020年10月に発売された「ホンダe」にも「サイドカメラミラーシステム」の名で採用されたが、まだまだ普及には程遠い。いずれは世界標準になりそうに思えるが、果たしてそれはいつになるのだろうか?

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November 18, 2020 at 04:00AM
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