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「関東のへそ」と暮らし 29日まで野田の関宿城博物館で企画展 - 東京新聞

利根川東遷直前の関東地方の立体模型(手前)=野田市の県立関宿城博物館で

利根川東遷直前の関東地方の立体模型(手前)=野田市の県立関宿城博物館で

 関東平野の真ん中に位置し、交通の要所として栄えた関宿(野田市)に焦点を当てた企画展「関東のへそ〜地勢と暮らしのヒストリー〜」が県立関宿城博物館で開かれている。古代から現代までの関宿周辺の人々の営みを、古文書や絵図など百五十点の資料を通して紹介する。二十九日まで。 (牧田幸夫)

 展示は「武士、関宿の魅力に気づく」「地勢、農業へ影響を与える」「水害と戦う」など六部構成。第一部の「地形が変わる」のコーナーには、東京湾への川の流れを太平洋に向けた江戸時代初期の河川改修「利根川東遷」直前の関東地方の河川を立体模型で紹介。模型は県立清水高校(野田市清水)化学研究部の生徒が制作した。

 関宿の名前が歴史に登場するのは、十五世紀に簗田(やなだ)氏が関宿城を築いてから。その簗田氏から領地を奪ったのが戦国大名の後北条氏。永禄元(一五五八)年の北条氏康の書状には「かの地を取ることは一国を取ることにも替えられない」と、重要な地であることが記されている。

 利根川東遷で銚子から江戸までの水上ルートが完成すると、関宿は関東内陸部の物資を江戸へ運ぶ流通の拠点として発展した。嘉永年間(一八四八〜五四年)の関東一円の定期市の番付表に関宿は「前頭」で載っている。

 また大規模な河川改修で、低湿地や湖沼で新田開発が進み、台地では畑作が盛んになり、農業技術や農具の発展で生産性は向上。醸造業も広がった。

 同博物館の鈴木敬子・主任上席研究員は「野田のしょうゆ、流山のみりん、取手のお酢。これらの特産品も農業と舟運、江戸に近いという地勢をいかして発展した」と説明する。

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