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[未来人材] 39歳。元全中職員 地元農業守るため就農 若手とJA懸け橋に 千葉県野田市 荒木大輔さん - 日本農業新聞

ネギを収穫する荒木さん(千葉県野田市で)

 千葉県野田市の荒木大輔さん(39)は、2015年に実家で就農。JAちば東葛の青壮年部支部を立ち上げ、若手農家の思いをまとめてJAと話し合い、農産物の販路開拓に結び付けた。前職のJA全中時代の経験を生かし、他の農家から国の政策や補助事業の相談を受けるなど、地域で頼られる存在になっている。

 幼少期、高齢農家の離農で耕作放棄地が増えていた。景観が荒れるだけでなく、地域の活力も薄れる状況を見ていられず、農家を志した。大学卒業後に就農することを家族に相談したが、規模拡大が難しく「家族農業では食べていけない」と反対された。

 「それなら農業に関わる仕事に就こう」と、04年に全中に入会。就農までの11年間、農業政策や農協組織運営などに携わった。全国のJAを回るうちに、農業に真剣に取り組む地域は景観が守られ、活力があると感じた。「実家の農地もあるし、地元で同じことができないはずがない」と決意し、祖父の下で就農した。

 祖父が18年に亡くなるまでの3年間、経験と勘に基づく栽培管理を教えてもらった。離農する農家が増えて遊休農地を借りられるようになり、実家の80アールから2・4ヘクタールまで増やし、エダマメやネギなどを栽培する。

 「地域の農業を盛り上げるには、チームの力が必要だ」と考え、地元の福田地区の若手農家ら11人と、17年にJA野田地区青壮年部の福田支部を発足。JA管内の若手農家と交流を深める足掛かりになった。

 組合員とJAが、同じ方向を目指すことが重要──荒木さんが全中時代に得た持論だ。JAに若手農家全体の考えを伝えようと、19年に青壮年部の協議会が作るポリシーブック(政策集)の立案に関わり、販路拡大と資材コスト削減、人材確保・育成などを課題に掲げた。

 協議会の要望を受けてJAは、柏市や流山市のスーパーなどを販路に加えた。JAが配送や精算を担うことで、スーパー向けに出す農家は手取りが増えた。

 荒木さんが就農してから地域の担い手が増え、支部青壮年部の部員も14人になった。「青壮年部で話し合って提案すれば、JAが魅力的な存在になる。これから地域で就農を目指す人を応援したい」と力を込める。
 

農のひととき


 青壮年部のインターネット交流サイト(SNS)で反応があるとうれしい。地場産の野菜に関心を持った飲食店などに野菜を送る代わりに、SNSへの投稿を求めている。SNSをきっかけに新たな販路につながることもあるという。

 都心に近い場所で、農業ができる野田市の環境も魅力だ。農作業をすると、自分は田舎が好きだと感じる。
 

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December 13, 2020 at 05:12AM
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