
V2Hはビークル・トゥー・ホームの略
ガソリンや軽油を燃料とする内燃機は確実に減っていき、消滅の可能性すらある現在。電気自動車、燃料電池などのいわゆる電動車に切り替わっていくのは確実とされている。排ガスを出さないので、クリーンなのは確かだが、問題はどうやって電気を作るか。また水素燃料電池であれば、水素をなにかしらの方法で作らないとダメというのが現実だ。
とくに電気自動車は発電という問題を切り離しては語れない。発電をどうするか? 電気は簡単には溜めておくことができないため、結局は発電に頼るしかないという点は、電気自動車の非現実性な部分であり、反対派の主張として語られることがある。ひいては自然エネルギー反対派の論証に引き合いにだされたりもする。不安定な発電能力で、クルマを安定的に走行させられるかということだ。確かに発電したところで溜められないし、風や太陽のエネルギーは不安定で、まったく発電されない時間もあるのは事実だ。
そこで、最近出てきた仕組みがV2Hだ。よくわからない記号だが、ビークルtoホームを短縮したもので、クルマ(この場合はもちろん電動車)と家をつなぐのが特徴。今までも充電のためにつながってはいたが、そうではなく、クルマを大きなバッテリーとして考えているのがポイント。接続にも専用のV2H用の機器を使わなくてはならない。
クルマを「大きなバッテリー」として捉える!
現在は電気料金の安い深夜に電気を溜めて、料金の高い昼間に使うというのが、クルマだけでなく、電化住宅でも基本。東日本大震災後の原子力発電所停止状態が続いていることで見直しの話も出てきてはいるが、継続されている以上、利用しない手はない。ちなみに夜に電気料金を安くするという発想は、原子力発電所は簡単に停止できず、夜は供給過剰になりがちなので、その対策として始められた。
電動車をつなぐにしても、この深夜電力の安さを利用するのが現状だが、震災や台風などによる大規模停電が起きた場合、クルマに電気を溜めておけば、それを住宅に戻して利用すれば急場をしのぐことはできる。リーフe+で4日間、普通に生活できるというCMをやっていたが、まさに十分以上だ。
これをさらに進化させることができるのが、V2Hという仕組み。電気料金の安い、高いではなく、自然エネルギーによる発電で作られた電気をクルマに溜め、必要に応じて家で使うということもできるし、その可能性は十分にある。
リチウムイオン電池の研究でノーベル賞を受賞した吉野彰氏も似たようなことを提唱していて、発電量変動の大きい再生可能エネルギーによって作られた電気は、クルマという大きなバッテリーに溜め込む。これならわざわざ、大きなバッテリーを購入して設置する必要もない。さらにそれだけでなく、自動運転をプラスしていつどこで充電するかはAIが自動で判断する。クルマ自体も所有ではなく、シェアリングを基本とする。
V2Hはその過程に過ぎないのだろうが、クルマを大きな移動するバッテリーとして捉えるという時代への一歩となるのは確かだ。
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