ヨドバシAkibaも一時休業――シャッターが降りるアキバ電気街 - ITmedia

　現在のアキバは、日を追うごとに臨時休業する店舗が増えている状況だ。ヨドバシカメラマルチメディアAkibaは、ネット注文の受け渡し業務を除いた通常営業を全面的に休止、オリオスペックも店舗業務を一旦ストップしてネット通販のみに絞った活動にシフトした。

2020年4月17日昼過ぎの中央通りの様子

ヨドバシカメラマルチメディアAkibaのJR中央口（第2エントランス）。数人のスタッフが立っており、時折来店者に事情を説明していた

　中央通りもパーツショップ密集エリアも、シャッターが降りたままの店舗が目立ち、開いている店舗の軒先にも営業時間短縮の告知が貼られている。また、店内に入ると、レジ上にひまつ防止の透明シートが貼られていたり、床にレジ待ちで並ぶ位置を指定する案内が追加されたりしていた。

　あるショップは「（透明シートは）今週はやらないとマズいという雰囲気になって急いでこしらえました。マスク着用もそうですが、空気的に任意から義務に切り替わるタイミングがあるんですよね。そこを読み間違えるといけないので気を張っています」とこぼす。

パソコンSHOPアークのレジ前

パソコン工房秋葉原BUYMORE店のレジに続く床

　その一方で、街を行き来する人の数は先週と比べて同程度か、あるいは少し増えているように感じた。ちなみに、メイド喫茶のビラ配りも先週より少し多く目にした。

　それについてテクノハウス東映は「（取材日である）今日が金曜日だからというのがあるのかもしれません。木曜日までは先週と比べてもかなり少ない印象でしたが、週に1回の通勤を金曜日にする人が多いみたいで。実際、今日は『久々にアキバに来たから』と買い物される方が多いです」と教えてくれた。

　ただ、どこのショップでも何となく店を見て回るといった人は少なく、目的のものを購入するというパターンが中心になっている様子だ。パソコンSHOPアークは「欧米に流れる分が日本に入ってきたりして、今のところ仕入れは予想以上に安定しています。とはいえ、この先どうなるかはやはり不透明ですね」と話していた。

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　物流が普段と違う状況になると、思いも寄らぬアイテムが店頭に現れることもある。

　テクノハウス東映は、IBMの9.1GB HDD「DDRS-39130」が若干数スポット入荷していた。価格は税込み980円だ。

　7200rpmの3.5インチWide SCSI HDDで、パッケージラベルによると1999年10月製造のモデルとなる。型番や製造年月、製造国（HG＝ハンガリー）から、2017年7月に出回ったHDDと同等の製品のようだ。当時は税込み4980円で売られていた。

　同店は「突然、すっと入ってきましたね。20年以上前の製品ですが、保守パーツとしてほしいという人に届いたらうれしいです」と話していた。

「DDRS-39130」のPOP

テクノハウス東映に並ぶ「DDRS-39130」

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