日本の6月の輸出は前年同月比26.2%減と、19カ月連続で前年を下回った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界的に経済活動が停滞する中、中国向けは減少幅が縮小傾向にある一方、欧米向けを中心に自動車や関連部品が引き続き低迷した。財務省が20日発表した。
輸入は同14.4%減と14カ月連続のマイナス。輸出から輸入を差し引いた日本の6月の貿易収支は2688億円の赤字と、3カ月連続の赤字となった。
キーポイント |
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エコノミストの見方
大和総研の鈴木雄大郎エコノミスト:
- 輸出は5月からマイナス幅縮小、季節調整値でもプラス転換。5月を底に底打ちの兆しが見えてきた。全米でロックダウンしない前提なら5月を底にレの字型の回復をしていくだろう
- 欧米向けで大きく落ち込んだのは乗用車と一般機械。乗用車は欧米の雇用環境の大幅悪化で需要が落ち、回復も鈍い。一般機械は工場の稼働率が低迷する中で戻りの弱さを反映
- 中国向けは5月から半導体等電子部品などは19年対比でプラスとなっていたが、6月に入り自動車がかなりプラスに効いている。中国の一部で自動車への補助金政策で日本からの輸出が戻っている
- 中国でも本格的な消費の回復には至っていない。欧米に比べれば中国は早期に感染収束に向かったため、持ち直しの動きが先に出たのが貿易に表れている
農林中金総合研究所の南武志主席研究員:
- 中国含めて欧米も経済活動が再開しており、それに伴って輸出入ともに底入れはしたのかなとは思う。ただ勢いは乏しいという状況
- 感染が拡大している米国も思うように回復は見込めず、日本も同様だろう
- 世界的に貿易はうまくいけば緩やかな回復、また第2波になってしまうと4月、5月くらいの水準で、低調なままでの推移になりかねない
- リーマンショック後も自動車が結構悪かったが、耐久消費財の代表格であるので、よほどのことがない限り自動車の急回復はないだろう
詳細
- 輸出、輸入ともに前月よりは改善しているが、引き続き新型コロナに伴う不透明性があり注意が必要な状況に変わりはない-財務省担当者
- 輸出のマイナス寄与上位品目は、自動車(49.9%減)、自動車の部分品(52.3%減)
- 地域別では対米が46.6%減、対EUは28.4%減、対中は0.2%減
- 輸入のマイナス寄与上位品目は、原粗油(71.8%減)、自動車(69.2%減)
- 地域別では、米国からが12.6%減、EUからは9.5%減。中国からは0.8%増と2カ月ぶりプラス
(詳細を追加し、エコノミストコメントを差し替えて更新しました)
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6月輸出26%減、欧米向け自動車振るわず-3カ月連続の貿易赤字 - ブルームバーグ
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