“博物館発”のベンチャープロジェクト
クラシックカーをコンバートした電気自動車(EV)が、ここ数年、その筋のスペシャリストたち、あるいは自動車メーカーの手によって続々と誕生していることを、ご存じの向きも多いだろう。このクラシックカー業界最新のムーブメントのなかでも、格別にアイコニックで、格別にカワイイ一台が誕生することになった。しかもそれは、日本のエンスージアストたちが主導したアイデアに基づくもの。古きよき“チンク”こと「フィアット500」を蒐集(しゅうしゅう)するプライベートミュージアム「チンクエチェント博物館(Museo Cinquecento)」のプロデュースにより、イタリアの名匠たちの手で製作される「フィアット500クラシケev」である。
日本発のアイデアによるものとはどういうことか? 車名の「クラシケ」とは何を意味するのか? そのあたりを理解してもらうためにも、まずはチンクエチェント博物館のこれまでの取り組みについて紹介したい。
今を去ること20年前の2000年、愛知県にオープンしたチンクエチェント博物館は、初代“トポリーノ”と2代目“ヌォーヴァ”という2世代のフィアット500とそのファミリーたちの保護・保存に取り組んできた。さらに「ミュージアム館内で展示するだけでなく、このクルマへの愛を共有するエンスージアストに入手・所有してもらい、いつまでも元気一杯走らせ続けてもらうことも、チンクエチェントという文化遺産を守ることにつながる」と考え、イタリアのスペシャリストが手がけた500のリフレッシュ車両、名づけて「フィアット500クラシケ」の輸入・販売を行うことを決意した。
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September 23, 2020 at 04:00AM
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電気で走るチンクエチェント!? 「フィアット500クラシケev」が示した新しいクラシックカー像 - webCG
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