ユーチューブで、佳子さまが手話を交えて語られた。 「困難を乗り越えて開催される今年の大会が、皆様にとって素敵な思い出になるとともに本大会のすばらしい舞台がインターネットを通じて多くの人に楽しまれますことを願い、開会式に寄せる言葉といたします」 9月27日、鳥取で開かれた「第7回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」の開会式である。宮内庁担当記者が次のように語る。 「佳子さまは例年、この大会にご出席されてきました。今年はコロナでオンライン開催となったため、佳子さまの収録映像が会場で流された。それがユーチューブでライブ配信されたわけです。ちなみに、コメント欄は書き込み無効で、大会後、公式チャンネルでは見られなくなりました」 ともあれ、動画配信サイトに皇室の方がお出ましになるのはこれが初めてで、 「佳子さまお一人でのご公務は、2月に国立新美術館でのハンガリー美術展へお出ましになって以来7カ月ぶりでした。祭祀への参列や宮内庁などの職員へのご会釈以外、さまざまな省庁や協会からの説明などはオンラインで行われています」 で、この久しぶりのご公務が波紋を呼んでいるのだ。先の宮内庁担当記者曰く、 「宮邸から大会をご覧になった佳子さまのご様子も含め、新聞テレビ各社は大会関連のニュースを報じました。すると、ネットに、佳子さまや秋篠宮家を悪しざまに言う書き込みが止まらなくなったのです」
“高等遊民”
たとえばヤフーニュースのコメント欄には、 〈大学卒業してお仕事してなくて毎日何をされているのですか?〉 〈国民は秋篠宮家に税金で贅沢させるため働いているのではありません〉 といったネガティブなものから、 〈手話に、アヒル口はいらない〉 〈キャバ嬢の間違いだろ〉 〈お姉さんをどうにかしてくれませんか〉 〈将来の天皇ご一家になるとか、本当にやめてください〉 そんな中傷めいたコメントも多い。むろん単なるネットの書き込みではあるが、かつては写真集が出されるほど人気だった佳子さまに対して、なぜこんなに風当たりが強いのか。しかもその怒りは秋篠宮家全体の非難へとつながっていく。 「たしかに世間には、佳子さまのことを進学も就職もなさらない“高等遊民”と批判的に見る人もいる。でも、この書き込みは酷い」 先の記者がそう言えば、皇室ジャーナリストの神田秀一氏は、 「佳子さまは公務以外お仕事などをされていませんからね。眞子さまと小室圭さんとの結婚問題も未解決のまま。悠仁さまのご教育をどうするか。秋篠宮家は難題を抱えています。そんな状況下でも、コロナで国民との接触機会が絶たれているいま、なにか新しい取り組みをしなくてはいけません。いくら宮内庁が前例主義といっても、このままでは皇室がなにをしているか分からない。だから、佳子さまが、ビデオメッセージという形で初めての試みをされたのでしょう」 しかしその結果が批判コメントで炎上の嵐とは……。ますます宮内庁はSNS活用に及び腰になるのか。 「週刊新潮」2020年10月8日号 掲載
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